1.御所野縄文公園 所要時間:2時間~
世界遺産「御所野縄文遺跡」を有する御所野縄文公園。駐車場から公園まで続く、長い「きききのつりはし」のトンネルを通り抜けると、まるで縄文時代へタイムスリップしているかのようです。公園内には配石遺構や土屋根住居、掘立柱建物などのほか、縄文人が栽培・収穫していたクリ、ドングリ、トチなどの木々や植物がたくさんあり、気分はすっかり縄文人です。
敷地内の御所野縄文博物館では、いちのへの縄文文化のシンボル「鼻曲り土面」を初め、土偶や土器、石器など多数の出土品が展示されているほか、縄文人の生活を四季折々の風景とともに映し出されるプロジェクションマッピングや土器づくりなど手作り体験もでき、縄文人の生活を感じることができます。
2.根反の大珪化木 所要時間:30分~
国指定特別天然記念物に指定されている根反の大珪化木。珪化木とは、火山灰などに含まれている珪酸分が地下水に溶け、樹木の内部に染みこんでできた木の化石のことです。根反の大珪化木は、およそ1700万年前にこの地にあったスギが降り積もった火山灰に埋もれ、立木のまま化石になり、川の浸食によって地表に現れました。直径2メートル、高さ6.4メートル、直立する珪化木としては日本最大級です。近くで見るとその大きさに圧倒されます。
3.藤島のフジ 所要時間:30分~
国指定天然記念物に指定されている「藤島のフジ」。樹齢数百年と言われ、根回り4メートル、高さ20メートル程もあり、例年5月中旬から下旬頃にたくさんの紫色の花を咲かせます。天正19年(1591)の九戸の乱で、豊臣軍の蒲生氏郷軍が九戸方の姉帯城を攻撃するために陣を張った場所だとも伝えられ、その当時は周囲三方に堀があり、藤があたかも島のように見えたことから「藤島」と呼ばれるようになったと言われています。
歴史を見てきた「藤島のフジ」は、老木ということもあり、虫害や腐食により一時樹勢も衰弱し危機を迎えた時期もありましたが、地元住民を中心に回復の向けた取り組みや保全活動を行っており、毎年見事に咲き誇り、多くの人が訪れます。
4.旧朴舘家住宅 所要時間:30分~
国の重要文化財に指定されている旧朴舘家住宅は、桁行29.9メートル、梁間16.4メートル、面積約150坪の岩手県内では最大級の茅葺き古民家です。1862年(文久2年)に建てられ、昭和初期までは山林750町歩、田畑20町歩を有する大地主で、常時10人前後の人を雇っていました。
岩手県内では「曲がり屋」が有名ですが、旧朴舘家住宅は屈曲部を持たず上から見ると直方形に見えることから「直ご屋(すごや)」と呼ばれ、内部には居住の場と馬屋があります。
住宅内部の見学もできますし、毎年6月には住宅内で神楽公開が行われ、町内の伝統芸能が披露されます。
5.サラダボウル・こずや 所要時間:10分~
サラダボウル・こずやは国道4号線沿いにある産直です。一戸町の新鮮な季節の野菜や果物はもちろん、弁当・惣菜・お菓子などの加工品がずらりと並びます。人気の「はなもち(みそもち)」は午前中で売り切れてしまうほど。ご購入は午前中がオススメです。ほかにも竹細工などの工芸品やハンドメイドの日用品も販売しています。また、隣接する「そば処こずや」では、地産地消の十割そばも提供しており、ドライブの休憩にピッタリです。